理念・精神

建学の精神

全ての者に対する慈しみの心と生命を大切にする「愛の精神」の実践即ち生命に対する畏敬の念

教育理念

大学院歯学研究科は、歯学部における教育の上に、さらに専攻分野について、自立して研究活動を行うに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養い、もって文化の向上と社会福祉の増進に貢献しうる人材を育成することを目的とします。

学生受け入れ方針(アドミッションポリシー)

本学歯学研究科には、「自立して研究活動を行うのに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養い、もって文化の向上と社会福祉の増進に貢献する人材を養成することを目的とする」という教育理念があります。この教育理念にある文化の向上と社会福祉の増進を実現するために、いま、歯科会は次の大きな5つの課題を解決する必要があります。
それは、

  • 超高齢社会は、全身疾患との関連を重視した高度な歯科医療の充実が必要であり、摂食嚥下を含め全身管理に造詣の深い高度な専門性を有する歯科医師が不足している。
  • 近年歯科医学も専門分科が進み高度化した半面、総合的な視点として小児から高齢者を取り扱うライフコースに基づく一貫した歯科医療の観点が失われていると同時に、包括的ケアを含めて総合化できる歯科医師が不足している。
  • 災害の頻発に対する災害医療歯科学の推進と災害時迅速に対応できる指導的な歯科医師が不足している。
  • 増加を示す口腔癌に対する歯科医療の高度化が必要であり、腫瘍学に対する造詣の深い高度な専門性を有する歯科医師が不足している。
  • 口腔と全身の関連の科学的解明を進展させる必要があり、基礎研究の充実と臨床応用できる臨床研究を主とする歯学教育・研究者が不足している。

これらの5つの課題を解決できる人材の養成は、今後の歯科医療を進展させ、教育理念の実現に寄与するものです。

すなわち、本学歯学研究科では、この5つの課題に共鳴し、確固たる目的意識を持ち、課題探究心や学習意欲が旺盛で、自立心とともに高い責任感があり、最新の臨床研究能力を身につけたいと考えている人材を求めています。

高度な臨床研究能力を備えた人材とは、倫理観が高く、課題解決のためのマネージメント能力があり、研究内容に対する公表力が俯瞰的で優れている必要があります。近年では、グローバル化の視点も重要です。また、歯科臨床の中にこそ課題解決の糸口があることから歯科臨床に対する意欲的な取り組みが求められます。

そのための教育としてコースワーク・リサーチワーク・クリニカルワークが系統的に行われます。この教育を受けるには、歯学におけるしっかりとした基礎的な学力、英語に対する受容性、課題に対して正確に解釈する能力、さらに研究を続ける胆力と責任感が備わっている必要があります。

そこで、本学の入試では、英語読解、面接による人物評価と口頭試問、専門分野に対する基礎的な知識に関する試験を行います。特に面接を重視し、課題に対する柔軟で正しい解釈ができる能力があるかを質問し評価します。

学位授与方針(ディプロマポリシー)

全ての教育課程を修了し、教育目標に相応しい成果が認められ、高度専門職としての豊かな学識を有すると判定された者、つまり下記のディプロマポリシーが身についているかを学位論文の審査及び最終試験を通して最終確認された者に博士(歯学)を授与する。

  • 高い倫理観を持ち、研究と臨床に必要な諸規則を熟知し応用する能力を身につけている。
  • 歯学専門領域における臨床的課題を発見する能力の育成と同時に課題解決のために、多様な研究方法論を理解し実践する能力を身につけている。
  • 普遍性のある研究成果を広くパブリケーションすることができる能力を身につけている。
  • 歯学専門領域を横断する幅広い知識に裏打ちされた柔軟かつ俯瞰的な判断ができるマネージメント能力を身につけている。
  • 地域における医療の歯科的課題解決を世界の動向を視野に入れて検討できるグローバルな思考能力を身につけている。

教育実施方針(カリキュラムポリシー)

当該歯学専攻では、歯科基礎系専攻及び歯科臨床系専攻から歯学専攻への改組に鑑み、基礎医歯学と臨床歯学の融合を基盤とし、自立した臨床研究能力を備えた主に高度な専門性を有する歯科医師を養成するという人材養成目的に適う教育課程の編成を行う。特にコースワークの充実として共通必修講義を5科目配置すると同時にコースワーク(講義・実習・演習)からリサーチワーク(研究・論文作成)の有機的な連携を考慮して編成した。さらに臨床歯学を体得するためのクリニカルワーク(臨床研修)を行い、課程制大学院制度の趣旨に準拠して体系的な教育課程を編成した。
具体的な編成方針(カリキュラムポリシー)として、

  • 研究者に必要な倫理規範を教育し高い倫理観を備えた人材を育成する教育を行う。
  • 歯学研究領域おける高度な専門性を教育し、学術面で指導的な人材を育成する教育を行う。
  • 研究成果を公表する手法を教育し、高いパブリケーション能力を育成する教育を行う。
  • 課題に対して柔軟かつ俯瞰的な考え方の基本を教育し、高いマネージメント能力を育成する教育を行う。
  • 国際化に対応した語学力や国際的な活動の基本を教育しグローバルに活躍できる能力を育成する。

上記のカリキュラムポリシーと伴に指導方針として、小人数の利点を生かし、コースワークにおける講義は、議論を積極的に取り入れた双方向型の授業を展開する。さらに実習もマンツーマンで行い、密な指導により実践力を養う。演習は、講座内分野横断的な特徴を生かし、複数分野の教員により行うことで俯瞰的な能力を身につけさせるよう演習課題を設定する。これらのコースワークにより臨床研究を進める基盤を養い、臨床研究を行うための計画立案とその実践であるリサーチワークを行い論文作成へとつなげる。さらに、クリニカルワークは、各専門分野別に臨床研修を行うが、症例を用いて歯学専門分野の理解を深めるよう指導することで、リサーチワークにおける臨床研究の充実を図る。